おしえて!ノースくん&サウスくん 第6話:「コンサルティングとマーケティングってどうちがう?」

今回はノースくんとサウスくんが、「コンサルティングとマーケティングのちがい」をおしえてくれるみたいだよ!

登場人物

おねえさん:ノースくんとサウスくんを居候させているやさしい女性。広告のことはあまり詳しくないけれど、アイスクリームのことはすごく詳しい。


ノースくん:尖り気味のイッカク。極寒の北極海生まれ汐留育ちのクリエーティブ・ディレクター。好きな飲み物はクラフトビールで、好きな恐竜はトリケラトプス。


サウスくん:大きな身体の雪男。南極のクレバス生まれ汐留育ちのマーケティング・ディレクター。好きなものは麻婆豆腐で、最近はスキューバダイビングも気になっているらしい。

ほらー2人も手伝ってー!

がんばれー!おねえさん。

応援してるよー!

まったく、ドライブっていうといつも準備はおねえさんばっかりなんだから。

大丈夫。車内ではたくさんおしゃべりしてあげるから。

ご希望なら歌も歌ってあげるよ。

けっこうです! あ、今日も留守電に相談がきてたよ。流すね。

「こんにちは。私は、ペットのしつけ教室の運営やペットグッズを企画制作する会社を経営しています。昨今競合も増え売り上げが低迷しているため、マーケティングを強化しようと思いました。そこで知り合いを通じて、とあるコンサルタントにコンサルティングを依頼したんですが、なんだかふわっとしたアドバイスを言われ、ますます悩んでしまっています。そもそもコンサルティングとマーケティングのちがいってどんな点なんでしょうか?」

コンサルティングとマーケティングの違いか。考えたことなかったかも。

それはあるあるな話だねー。

ここはマーケティングディレクターのサウスくんの出番かな?

そだねー! まあ、マーケティングというか僕らがやっていることとコンサルティングの違いでいうと「アウトプットがあるか否か」じゃないかな?

アウトプットがあるか否か?

うん。そもそもコンサルティングっていうのは原義的にも「相談する」って意味で、アドバイザーみたいなものなんだよね。だからアドバイスはくれるけどその解決は範囲じゃない。それに対して、僕たちは実際の施策を提供する前提で活動する。

実際コンサルが整理したあとで広告代理店に引き継がれるって仕事もあるよね。オペレーションしたりアウトプットするのは僕らの仕事っていう。

そうそう。コンサルはそのアウトプットができないことが弱みなんだよね。だからここ5年くらいのトレンドでいうと、コンサル会社がデザイン制作会社を買収するとか、クリエイティブな人材を集めて広告代理店的な機能を持とうっていう動きもあるよ。まあ、それもここ数年で断念してるところも多いけど。

餅は餅屋ってやつね。

当たり前のことを言っているかもしれないけど、アウトプットは大切だと思うよ。

たしかにその通りだよね。相談に乗ってくれただけじゃね。

そういう意味ではコンサルより僕らは本質的なことをやっているのだ!

わ、はっきり言った。

まあ、ちょっと役割も違うというか。コンサルだけで仕事が完結することももちろんあるよ。大企業の場合は課題を見つけることや整理することが目的になることもあるからね。

大きな企業って「仕事をするための仕事」がたくさん存在してるから、そういった交通整理の必要性が高いよね。

でもさ、サウスくんもコンサル的なことを求められるときもあるんじゃない?

そうだね。コンサルっぽい仕事をやっていることも実際はあるんだよね。アドバイザリー中心のしごと。そんなときは、最終的なアウトプットに辿り着けるようアドバイスすることを心がけてるな。例えば100万円しかないバジェットをどう使うべきか、具体的にどうすべきか、何を達成するか、までをちゃんと伝えないと、アドバイスになってないと思う。

そうねえ、実現できないようなアドバイスもらっても意味ないもんね。

でも僕はここにジレンマがあってね。上流の話をしていると「とりあえず整理して終わり」でOKっていうことが割とあるのよ。ノースくんは絶対的にアウトプットがセットだけど、僕は自分一人でアウトプットが出せない。だから最終的なアウトプットを出せる人にかなりリスペクトがあるよ。

わ、サウスくんが僕を褒めてる。またアイスを奢らなきゃいけない。

前まではそれがコンプレックスだったんだけど、今は割り切ってるかな。ただ、最終的なクリエーティブや事業開発をしてくれる人たちがいないと、事業や施策は成立しないってことは忘れないようにしているよ。

サウスくんは自分の仕事を人に伝えるときってなんて言うの? コンサルティングって言葉はみんな知ってるから、コンサルやってますって言った方がわかりやすそう……。

誰かが僕らを他社へ紹介するときは「マーケティングのコンサルティングをしてる人」って言われることが多いかな。まあ、しょうがないよね。それ以外に表現する言葉がないもん。

マーケティングのコンサルティング、ちょっとややこしいな(笑)。

自分で説明するときは「マーケティング支援をしてます」って言うようにしてるよ。あんまり適当な言葉もないので難しいんだけど、「コンサルではない」って常に思っておかないと、アドバイスだけをしてラクできる可能性を孕んでるって思ってるんだ。それは自分への戒めとしてね。

なんかいい感じのことを言って、お客さんが「なるほど〜」って感動して終わる、みたいな(笑)?

そう。正直、僕それもめっちゃ得意なのよ。

(笑)

みんなでいいこと話し合ったぞ感でふわっと終わるやつ、あるあるだよね。

いい感じのこと言ってみんなが「ほわーん」みたいなのマジで得意なんだけどさ、そこに甘んじてたらダメだと思う。ちゃんとゴールまで寄り添わないといけないって思いが強いよ。経営者の人が社員や投資先を説得するためのロジックを作ってあげることもよくあるね。

「ここから先は僕の仕事じゃないですねー」って逃げるコンサルの人にぜひ読んでもらいたいね!

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